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北海道はお菓子の美味しい街が多いことで有名です。函館の多くの菓子職人の方が発祥とされていますが、第二次世界大戦後は先ず、帯広の六花亭と柳月が広く知られるようになりました。現在は札幌のほか道内各地に多くのお店があります。今回は砂川に本店がある北菓楼の札幌本館を訪れました。赤れんが庁舎近くにある伝統ある旧北海道庁立図書館を改修し、1階を店舗に、2階を落着いたカフェにした建物です。今回は2階でケーキセットをゆったりした気分で頂いてきました。
北海道のお菓子が美味しいのは新鮮な原材料に恵まれているから–というのも一因のようですが、道外で「十勝産小豆使用」と謳った高級和菓子をよく見かけますし、北海道産の乳製品や小麦、砂糖を使った洋菓子も原材料を運べば作れることを考えると、別の理由があるような気がします。西洋文化を積極的に取り入れてきた北海道と洋菓子のイメージのマッチングもよく、何よりも自然な口当たりに仕上げられ、2度、3度と食べたくなるものが多いことに気づきます。
お菓子のほか、農畜産物、ビール、ワインなど大地からの恵みを見わたすと枚挙にいとまがありませんが、海の幸も見逃せないのは多くが認めるところです。札幌には海がありませんが、港町小樽へはJRで30分程度の至近距離です。南小樽駅で降りて、オルゴール堂本館辺りから堺町通りに軒を連ねる様々な店に寄り道しながら小樽駅方面に向かいます。途中に寿司屋街があり小樽に来たからには外せないのですが、今回は敢えて我慢して通り過ぎ、JR小樽駅近くの三角市場に向かいました。市場内には海産物主体の商店が狭い通路の両側に連なり、季節柄か水槽に大形の蟹が目立ちます。また、他所では見ない八角やシャコが容器の中で所狭しと肩を並べていました。また市場には商店の間に食堂が混在しています。中には商店の生簀の魚介類を海鮮丼にしてくれるところもあり、しかもそれが特別メニューではなく通常メニューなのです。この季節はムラサキウニがないからと、こんもり盛られたウニが馬糞ウニだったり、帆立の貝柱はしっかりした歯ごたえで、生のままの舌触りの良いヒモが添えられていたりと、地元でしか体験できない贅沢ができました。
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