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多世代が地域に暮らすということ

国内の各地域を見渡すと、人々が永く暮らし続けている地域や、新たに造成されて人々が暮らし始められた地域など、様々だと思います。後者の場合、1世代目は似通った世代に偏りがちになりますが、2世代目以降になると、徐々に入り混じった世代が同じ地域に暮らすことになります。

世代差を測る基準はいくつかあると思いますが、例えば各家庭の子供の年齢です。就学前あるいは中学生までの子供のいる世代、高校生から大学生以上の子供がいる世代、子供が独立した世代。各々、日常生活における1日の流れ自体が違ってくるし、共有できる行事などがない限り、お互いの交流の場もできづらいことになります。

コロナ禍の中で、地域の祭りを再開させるような変化が起こっているケースもあります。地元の行事・活動が活発だと感じられたのは、人々が永く暮らしを続けている地域が大半であった、昭和の中期頃までのことでしょうか。一方、人々が新たに暮らし始めた地域で、2世代目以降の多世代が同じ地域に暮らしているものの、伝統の活動などがない地域が多くなっています。令和の現代にあって、益々増えつつあるこのような地域の場合、どのような形で交流すべきなのか、交流など不要なのか、どういう姿が理想なのでしょうか。子供が独立した世代、地域では年長者にあたる人々が、先ずはどのような立ち位置にいるかは、少なからず影響を及ぼすのかと思います。

私は教育者ではありませんが、大学などで教員をしている知人に聞いてみたことがあります。随分年齢が離れた学生さんに対して、私などはどのように接して良いのか想像できないが、実際はどういう状況なのかと。一人ではなく、複数の知人の淀みない答えとして、自分が学生だった頃を振返り、して貰いたかったこと、その逆のことを思い出してみるのです、ということでした。教員教育の中に、そのような指針が示されているのかも分かりませんが、地域で暮らすことを考える中にも、一つの糸口を与えてくれているように思っています。

住人一人ひとりが隣人との関わりについて少しでも考える心持ちがあることが望ましいと思います。加えて、お祭りは、日本中の随所にある大小の神社のような、共通の存在、居場所、拠り所の象徴です。そのような共有できる存在を再確認してみる、そのような活動も大切なように感じています。