台風7号による静岡地方での激しい雨により、東海道新幹線を使ったお盆休みのUターン、あるいは連休明けに出張を予定していた方々に大きな影響が出る結果となりました。静岡県には東から、富士川、安倍川、大井川、天竜川をはじめとする大小の河川があり太平洋に注いでいます。台風が通過して天候が好転したタイミングにおいても河川の水量は遅れて回復することから、鉄道の安全確保が難しい状況が続き得ることを再認識した次第です。
台風などより一時に大雨が降った際には地面の表層から大量の水が大きな河川に流れ込むことになりますが、日常の天候の下において山間部で降った雨は、小さな河川などの水路を通って直接的に大きな河川に集められるだけではなく、野山の植物あるいは動物由来、そして地中に含まれる鉱物由来の栄養素を集めながら河川に流入し、下流の動植物を育てるのに役立っています。近代は、大都市に人々が集まることで生活排水が増加し、農業地域で使用される化学肥料や工業地域からの排水も影響して、栄養過多や毒物汚染が生じている現状にも目を向ける必要がありますが、何れにしても河川水は多くの栄養素や一部汚染物質を含みつつ海に流れ込んでいるということです。
8月19日、台風7号が過ぎた土曜日に静岡県の海岸線上空から大井川、天竜川の河口を眺める機会があり、依然として土色に濁った河川水が海に流れ込む状況を確認しました。普段は川の色、海の色に違いはみられませんが、濁った水が河川から海への様々な流入物質を可視化してくれたように思っています。

これまでいくつかの大きな河川の河口近くを訪れましたが、どの川においても水の流れは殆ど感じられず、湖のような様相を呈していたように記憶しています。東京都心からほど近いところでは、多摩川河口付近に公園も整備された清々しいエリアがあります。

また、北海道豊頃町に1月中旬から2月中旬の厳寒期に訪れると、十勝川を覆いつくした氷が一旦海に流れ出し、海で砕かれて丸くなって河口に打ち戻されるジュエリーアイスが美しい光景を生み出すことも知られるようになりました。穏やかな時期を見計らって各地域の河口エリアを訪れてみると新しい発見があるかも分かりません。