学生時代に終止符を打って進路に迷っているひと、家庭の事情などで元の勤務先を離れているひと、定年などで退職して時間に余裕のあるひと、それぞれの地域の中で、あるいは今いる地域から国内外の別の地域に活動の場を移すことを考えているひともいるかも分かりません。旅をしながらこれからの人生を考えてゆこう、ボランティアなどを通して地域の人達の役に立とう、アルバイトをしながら取敢えず生活の糧を得よう、など様々な考え方があると思います。一方で、定職に就きたいのだけれど思うような企業への採用が叶わない、満足できる条件のところが見つからない、60歳を超えると求人そのものが限定的になる、などといった立ち位置にいるひとも多くいるに違いありません。
ひとそれぞれに立ち止まる時期、考える時期、迷う時期、先が見通せずに不安で一杯の時期などとても大切でしょう。このような時期は充電期間と呼ばれることもあります。一方で、他者との関係を考えた場合、立ち止まっているよりも、進む方向に迷いつつ、考え方が似ていて共感できそうなひとや考え方が違いつつも得られることが見込まれるひとと話しをしてみるなど、少しでも前に歩き始めることが、自分の周囲の空気を少し振動させることに繋がるのではないでしょうか。また、自分に合った仕事を見つけるとき、必ずしも1週間に5日間毎日、などと捕らわれる必要はなく、また、毎日同じ職場で働くのではなく、言い換えると〇〇に勤めています、という自己紹介ができる必要はなく、2つ3つ掛け持ちで働くという選択肢もあります。
大中小関わらず企業の経営者は顧客目線で世の中の役に立つこと、法人税を納めることによる社会貢献、従業員の生活を確保することなどが大切だと語っています。それらの裏返しにもなりますが、堅調な経営を続けるためには従業員の採用には慎重にならざるを得ない部分もあるでしょう。毎日の賃金は払えないけれど、週に2日間なら来てほしい。個人の立場としては、社会保険料の半額を企業が負担してくれる日数は確保したい、あるいは逆に、配偶者の扶養から外れることのない時間内に留めたいとの立場もあります。企業側、個人側の多様なニーズを少しでも充足させるためには、企業側が多様な選択肢を提示すると同時に、個人側も生活の糧を得るために、少しでも生活を豊かにするために、自ら決めた条件を減らしつつ、何かしら仕事を始めてみる価値は大きいと思います。
映画の世界ではありませんが、日々地域を渡り歩きながら生活をしている方も中にはいます。しかし大多数のひとは、生まれ育った地域、あるいは諸事情により遠く離れた地域で様々な経歴の人達が入り混じった地域に留まって生活しています。一人ひとりが少しでも前に前に歩き始めること、働き始めたら朝起きることがつらい日があっても何とか頑張り続けることが自分の周囲の空気を振動させ、ひいては各々の地域の活性化に繋がることは間違いありません。そうすることで社会の風通しを良くし、自分の生活にも反映させることを期待すると考えるのはいかがでしょうか。