電子メールやウェブ会議システムは基本的には通信相手と実際に会ったことがある、あるいは通信の目的を共有し何らかの形で「知って」います。対して、ソーシャル・ネットワーキング・システム(SNS)には様々なタイプがありますが、自分の発言や情報を見知らぬ多人数に対して発信できるという特性があります。SNSで情報を発信した個人に対して、面識のない受け手が激しく批判的な発言するなどといったことが多発し、近年はその規制について様々な場で議論されています。一方、電子メールやウェブ会議システムにも様々な作法があります。「~さんへ」にあたる宛先の書き方、出足の挨拶文に始まり、「~より」に当たる部分も苗字のみ、氏名とも、所属の有無など。便箋に手紙を書くのとほぼ同じイメージです。外国の方に英語でメールする場合も、「Dear ~」は大丈夫ですが、結びにつける「Sincerely,」などは、日本文のメール感覚で忘れてしまわないよう気を付けなければいけません。ウェブ会議システムについては、特に上半身に何を着て臨むかという点が話題にされます。また、沢山のマイクをオンにするとハウリングするので、マイクは常時オフというルールが課せられる場合もあり、無声で同意する時は少し大げさに頷くなど無意識に身に着けるような作法もあるように思います。コロナ時代を生きてゆくためにはこれらの新しい通信手段への対応するという意味での変化が起こります。
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