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佃煮

佃煮(東京都中央区佃1丁目、旧佃島)

徳川家康は、自らが恩を受けた、当時の摂津国西成郡佃村の名主森孫右衛門はじめ漁師を江戸に移住させました。干潟であったところに佃島が築島され、周辺の漁業家も与えられたとのことです。徳川家に献上されていた白魚やその他小魚を生醤油で煮しめて保存食とし、家庭での副食物となっていました。

隅田川に架かる佃大橋。東京オリンピックの昭和39年(1964年)に、それまでの「佃の渡し」が廃止され、更に月島との間をにあった佃川が埋め立てられたため、それまで島であった佃地区は地続きになりました。

佃煮やさんに向かうには地下鉄月島駅で降り、5分から10分程度、古くからの雰囲気のある街並みを歩きます。佃大橋とは対照的な佃小橋のたもと佃公園(佃堀)は釣りを楽しむ方たちの憩いの場になっています。

佃小橋から隅田川の方向に進むと、堤防近くにの何軒かの佃煮屋さんが並んでいます。右を向くと、丸久さんはモダンな建物にされており、お店の前には劇作家の北條秀司さんの句碑があります。

左には昔ながらの店構えの天安さんと田中屋さんが目に入ります。今回は「穴子の佃煮」と幟のある田中屋さんを訪れました。木戸をあけると少し甘い良い香りが店内に広がっています。お醤油の香りとのことです。今回は穴子、あさり、そして椎茸こんぶを購入しました。

他にはえび、あみ、しらす、のりなど様々な佃煮のほか、かつおの角煮、一つだけ白く目を引いたのが、きりいか、少しだけお醤油を入れて飴で作ってあるそうです。

お店の横の路地も趣があります。

佃煮は冷蔵庫で保存するように記載されています。ただ、冷えると材料を問わず硬くなりますので、温かいご飯でしばらく温めておくと、驚くほど柔らかくなってとても美味しく頂けます。

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