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地域の生活用水

今月に入って各地で紅葉の風景が見られるようになりました。近所にある樹木からも美しい季節の移り変わりを感じることができますが、テレビなどで古都の寺社や山間部の名所からの芸術的な映像を見ていると、自然と気持ちが身近な風景とは違ったところに広がってゆくのを感じます。山や川の風景を想像しているうちに、今回は紅葉狩りを兼ねて、地域の生活用水について考えてみることにしました。

村山貯水池(多摩湖)の堤体から東村山市方面を望む。

産業の主体が農業や漁業の地域は集落単位の生活で成り立ち、生活用水は近くに河川や湖沼などの地表水と呼ばれるもの、あるいは井戸から地下水を取って生活用水にしてきました。一方、工業の進展による産業構造の変化や生活の都市化に伴い、生活の主体は比較的大きな河川など水源のあるところに集中し始め、次第に上水道の対策がなされることになります。各地域の水道は水源を中心とした地理的な事情により様々に発展してきました。

その歴史は、大規模な発展としては主に明治時代以降の行政対策によるものと考えられます。例えば京都市の水源である琵琶湖疎水は1885年(明治18年)の着工、名古屋や知多半島地域の水源である愛知用水は1957年(昭和32年)の着工とのことです。一方、1600年頃に始まった徳川家康による江戸の都市化においては、当初から上水対策への取組みが始まったとされています。歴史を振り返りながら、現在の生活用水にゆかりのある近場の施設を訪ねてみました。

• 江戸の水源

• 村山貯水池(多摩湖)

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