来年の5月頃から、弘法大師のご誕生1250年を記念した行事が各地で催されます。

首都圏で初詣に訪れる参拝者数が屈指の寺社の一つ、川崎大師にお参りしてきました。これと云った特別の理由はありませんでしたが、高明な厄除大師様であり、個人的には、近頃は大きな災禍がなく、ここで意識的に引き締めておきたいと思ったこと、また国内外では、天災、人災、様々な出来事があり、少し落ち着いて皆が幸せに暮らせるようにとの思いがあったのかも分かりません。
夕刻が迫っていたことから、真っ直ぐに大本堂に向かいました。

美しい大山門も流石の安定感です。

土産物として、開運達磨が有名で、毎年、前年よりも一回り大きいものを求めてゆくのが慣習だそうです。また、久寿餅は手のひらより一回り大きいサイズで何枚単位で販売されています(食べやすくカットされています)。2枚入りの箱でもずっしりと重量感があります。きな粉と黒蜜をかけて頂きますが、あっさり素朴にもっちりした食感を自宅で楽しませて頂きました。

川崎市は、京浜工業地帯のど真ん中です。川崎港に向かうことにしました。工業地帯を通り、突如現れる海底トンネルを抜け、臨港地区内にある川崎市港湾振興会館(川崎マリエン)に到着しました。

人々が川崎港に親しみ、加えてスポーツや文化の振興を図るために設けられた広々とした施設です。10階展望室は360°見渡せる上、何と無料です。


日本の経済を支えている工業地帯です。これからも多くの人々の生活を支えてゆく大切な存在である一方で、温暖化など地球の環境変化を食い止める議論も益々活発になっています。人間の営みの中で生まれる自然と共生するためのバランス、あるいは争いごとへの対処などについて、様々な立場からの意見を結集し、如何に良い方向性を見出してゆくか、我々の能力が問われている正念場であることを改めて感じる時間でした。