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上野動物園の在来馬、えりか、シン、琥太郎

日本在来馬は現在、北は北海道和種(いわゆる道産子)から南は宮古島の宮古馬、与那国島の与那国馬まで8品種いるとされています。日本国内での旅の足、物流の歴史を振返る中で、西洋との違いを考える背景の一つとして在来馬の体高、体形などを実感、体感するのは至難の業ではありません。北海道あるいは沖縄県などの観光地に行って在来馬が牽く馬車に乗る、乗馬を楽しむという企画を探して出掛けてみるのが一つの方法でしょうか。一方、日本の動物園を代表する東京都台東区にある上野動物園では、在来馬の飼育、展示にも力を入れてています。実際に行ってみると、2019年8月現在では愛媛県の野間馬(名前:えりか)、鹿児島県のトカラ馬(名前:琥太郎)、沖縄県の与那国馬(名前:シン)に出会うことができました。東京都内の一か所で3品種に出会えるのは奇跡に近いことかも知れません。唯一の牝馬である野間馬のえりか号は白毛で、長い睫毛も白いのが印象的でした。野間馬の特徴なのかは不明ですが、3頭中で一際小柄です。

与那国馬のシン号はトカラ馬の琥太郎とは1歳違いの牡馬です。明るい茶の毛色ですが、タテガミが黒いので栗毛ではなく鹿毛(かげ)と呼ばれるのだと思います。西洋種のように速く走れそうな体型には見受けられませんが、在来馬全般的に蹄鉄を必要としない強い蹄をもち、粗食にも耐えるという大きな特長をもっているとされています。

トカラ馬の琥太郎号はグレイ調の毛色をして比較的大柄な印象でした。

動物園なので小さい子供連れで訪れている人達が目立ちましたが、隣にいたアルパカやその反対側にいた在来牛に比べると「おうまさん」の滞在時間は長く人気者でした。

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